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ひと目で分かる!大手ゼネコンの建設キャリアアップシステム登録状況!

建築コラム

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ゼネコンの建設キャリアアップシステム登録状況

官民一体となって推進されている建設キャリアアップシステムですが、大手ゼネコンの登録状況に興味を持っている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、スーパーゼネコン・準大手ゼネコン・中堅ゼネコンの建設キャリアアップシステム登録状況をまとめてご紹介します。
また、登録状況から浮かびあがってくるポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

建設キャリアアップシステムのあらまし

建設キャリアアップシステム(CCUS)とは、建設技能者の保有資格や現場の就業履歴などの情報を、ICカードを通じてシステムに蓄積していく仕組みです。

CCUSは、建設技能者の処遇改善や技能研鑽を目指し、官民一体で取り組まれています。

また、CCUSに登録される情報は、作業員名簿や労務安全書類(グリーンファイル)に記載される項目と同じ内容です。
そのため、各種の書類作成にかかる手間やミスを減らすことができます。

関連記事:[グリーンファイル]作業環境は適切に整備されていますか?現場管理に役立つ労務安全書類を9つご紹介!

CCUSの目的やメリットなどの詳しい内容に興味のある方には、こちらの記事がおすすめです。

関連記事:建設キャリアアップシステムとは?概要とメリット、料金値上げの真相を解説

ゼネコンの建設キャリアアップシステムへの登録状況は?

「建設業界の指揮役」とも言える、スーパーゼネコン・準大手ゼネコン・中堅ゼネコンの建設キャリアアップシステム(CCUS)登録状況を紹介します。

関連記事:ゼネコンとは?大手5社の特色や魅力、建設業界で担う役割を徹底究明!

なお、建設事業者のCCUS登録状況は、CCUSサイト内の検索画面で確認できます。
事業者名や所在地、建設業許可の種類を入力し、検索してみてください。

参考:公開事業者情報の検索画面|建設キャリアアップシステム

スーパーゼネコン

スーパーゼネコンとは、年間売上高が1兆円以上の総合建設業者です。
スーパーゼネコン5社のCCUS登録状況は以下の通りです。

業者名 CCUS登録状況
鹿島建設 登録済み
清水建設 登録済み
大成建設 登録済み
大林組 登録済み
竹中工務店 登録済み

準大手ゼネコン

準大手ゼネコンは年間売上高が3,000億円以上の総合建設業者です。
スーパーゼネコンにつぐ規模の大型工事を手掛けています。

準大手ゼネコン10社のCCUS登録状況は以下の通りです。

業者名 CCUS登録状況
長谷工コーポレーション 登録済み
フジタ 登録済み
戸田建設 登録済み
五洋建設 登録済み
前田建設工業 登録済み
安藤ハザマ 登録済み
三井住友建設 登録済み
熊谷組 登録済み
西松建設 登録済み
東急建設 登録済み

中堅ゼネコン

中堅ゼネコンとは、年間売上高が1,500億円以上の総合建設業者です。
中堅ゼネコン10社のCCUS登録状況は以下の通りです。

業者名 CCUS登録状況
奥村組 登録済み
鴻池組 登録済み
東亜建設工業 登録済み
鉄建建設 登録済み
淺沼組 登録済み
東洋建設 登録済み
飛鳥建設 登録済み
錢高組 登録済み
大豊建設 登録済み
福田組 登録済み

ゼネコンの登録状況から見えるポイント

ここまでの内容から、スーパーゼネコン・準大手ゼネコン・中堅ゼネコンの25社は、すべて建設キャリアアップシステム(CCUS)に登録していることが明確に分かりました。

特にスーパーゼネコンでは、建設現場に入場する事業者や技能者のCCUS登録率100パーセントを方針として打ち出しています。

例えば、スーパーゼネコンの1つである大林組では、CCUSを現場で働く技能者の処遇改善や将来の見える化につながる画期的なインフラと認識。
積極的に導入していると表明しています。

出典:建設キャリアアップシステムの推進|大林組

ゼネコンの工事を請負う際にはCCUSへの登録が必須であるケースが多い傾向です。
CCUSに登録していない建設業者に対しては、今後は従来通りの発注を行わない可能性もあります。

また、ゼネコンからの案件受注の機会を逃す恐れが存在するだけではありません。
CCUS未登録の建設業者は、外国人技能実習生の受け入れができないというデメリットもあります。

出典:報道発表資料|建設分野の技能実習生に受入人数枠 建設キャリアアップシステム登録も義務化へ~失踪抑制に向け、技能実習等の基準を強化~|国土交通省

デメリットの大きさを考えると、CCUS未登録の場合は、できるだけ早く登録に踏み切ることをおすすめします。

あとがき

今回は、建設キャリアアップシステムへのゼネコンの登録状況を一挙にお伝えしました。

遅かれ早かれ、建設業界で仕事をしていく上で、建設キャリアアップシステムへの登録は必要不可欠なものとなっていくでしょう。
初期費用やランニングコストなどの負担は避けられませんが、登録のメリットは大きいため、まだ登録していない場合はぜひ検討してみてください。

関連記事:建設キャリアアップシステムの料金|必要費を3ステップに分けて紹介!

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