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知っておきたい建設業の常識!ヘルメットのライン本数に隠された意味とは?

建築コラム

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ヘルメットの線の意味

作業員の頭部を、衝撃などの危険から保護する役割を持つヘルメット。
建設現場で作業している時に、ヘルメットについて以下のような疑問を抱いた経験はありませんか?

「あの人のヘルメットにはラインが入っていないのに、向こうの人には1本のラインが入っている」
「こっちには2本入っている人もいる!なぜだろう?」

そこでこの記事では、ヘルメットのラインの意味ライン加工の種類を解説します。
把握しておくことで不要なトラブルを防ぐことができるため、ぜひ最後までご一読ください。

ヘルメットのラインの意味

ヘルメットのラインの一般的な意味は以下の2つです。

・役職の区別
・デザイン性

建設現場では、役職の区別がひと目で分かるように、ヘルメットにラインが入れられている場合が多くあります。

また、デザインの1つとしてヘルメットにラインを用いることも。
例えば、会社名や会社のロゴ、作業員の氏名などをヘルメットのラインに記載し、ヘルメット着用者の所属の識別に役立てる使い方です。

今回は、役職の区別のためにヘルメットにラインを入れる場合について詳しく説明します。

ヘルメットのラインの本数で表す役職の区別を解説!

建設現場では多くの人々が作業にあたります。
現場が大きければそれだけ働く人の数も多くなるため、誰が指示を出す立場にある人なのか、パッと見ただけでは分かりません。

現場作業をスムーズに進めるために、ヘルメットのラインは非常に実用的です。
ヘルメットのライン本数を見れば、その人がどのような立場の人物なのかを判断できるようになっています。

相手の役職が分からない場合は作業に支障をきたすこともあるため、事前の理解が必要です。

そこで、「ヘルメットのラインは、本数が多くなれば多くなるほど役職が高くなる」と認識しておけば分かりやすいでしょう。

ただし、複数の会社が集まる現場と1つの会社のみの現場では、ライン本数で表す役職の区別は少し異なります。
それぞれの現場で表す役職の区別を紹介します。

複数の会社が作業する現場

いくつかの会社が協力して作業を行う現場の場合、ヘルメットのライン本数が表す役職の区別は以下の通りです。

ヘルメットのライン本数 役職の区別
線なし 一般作業員
1本線 現場主任や工事班長などの役職者
2本線 現場管理や現場監督、施工管理者などの工事監理資格者
3本線 施工会社の重役

1つの会社だけで作業する現場

1社だけで作業にあたる建設現場の場合は、ヘルメットのライン本数は以下のように役職の区別を表しています。

ヘルメットのライン本数 役職の区別
線なし 一般作業員
1本線 職長や班長、現場リーダー
2本線 社長や親方

関連記事:職長とは?職長教育の必要性や役割、資格取得の方法について解説します!

ただし、会社によっては、ライン本数だけではなくラインの太さの変化も用いて役職を識別しているケースもあります。
そのため、ヘルメットのラインの太さが明らかに他のものと異なる場合は注意してください。

また、ヘルメットのライン本数で役職の区別を表現するのは、法律で定められた内容ではありません。
任意の識別方法であるため、作業を行う現場の指示に従いましょう。

ヘルメットに関する法的義務については、こちらで詳しく紹介しています。

関連記事:法律で定められている?建設作業でのヘルメット着用義務を解説します!

ヘルメットのラインの種類

ヘルメットのライン加工にはいくつかの種類があります。
一般的に使用されているのは下記の3種類です。

・無反射テープ
・反射テープ
・ライン塗装

無反射テープは、ヘルメットの定番ライン加工です。
反射しない塩化ビニルテープを使用します。

反射テープは、名前の通り光が当たるときらりと反射するテープです。
夜間作業や地下作業、日没の早い秋・冬の作業において、視認性や安全性を高めます。

ライン塗装は、テープを用いずにヘルメットにラインを加工します。
テープとは異なり、剥がれにくいのが塗装のメリットです。

いずれのライン加工でも、赤や青、黄色などさまざまな色を選ぶことができます。
ヘルメット本体の色との相性や作業する現場の状況によって、何色のラインにするかを決めているケースが多い傾向です。

あとがき

ヘルメットに加工されているラインは、デザインの1つとして用いられたり、着用している人の役職を表すために使われたりしています。

基本的に、「ラインの本数が多いほど役職が高い」という点を覚えておきましょう。
ただし、現場で作業しているのが1つの会社か複数会社かによって、ライン本数で表現する役職の区別は異なります。

また、ヘルメットのライン加工には主に3種類が用いられています。
特に視認性や安全性が高いライン加工は反射テープです。

今回お伝えしたヘルメットのラインに関する内容が、現場仕事をスムーズに進める1つのきっかけになれば幸いです。

関連記事:建設作業におすすめのヘルメットとは?|有名メーカー別に紹介します!

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