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職長とは?職長教育の必要性や役割、資格取得の方法について解説します!

建築コラム

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職長 必要な資格 役割 建設現場のリーダーを徹底解説!

そもそも職長の定義とは?

職長(しょくちょう)とは、作業員を指揮監督する人を指します。
ただし、厳密には「職長教育」と呼ばれる講習を受講し、資格を所持している人のことを指します。 

・建設
・製造
・電気
・ガス
・機械修理
・自動車整備

上記の現場等においては、作業員の健康や安全を確保するため、特に重要な資格とされています。

資格を有さずに職長と呼ばれる事もあるが、建設現場や工場においては資格を有さない者は、原則として指揮監督権限を認められていません
一方で、職長として登録されているものの、一般の作業員と変わらない業務に従事していることもあります。

職長になるには職長教育の受講が必要

前述しましたが、職長資格を有しない人は職長になる事はできません。
つまり、職長資格を所持していなければ、部下に対し指揮監督することは認められていません。

一方で、「一人の職長に対し、何人の作業員を管理できるのか」といった事に関しては、現在では明確な基準は設けられていません。
しかし、大規模な工場、現場等においては異なる事もあります。
仮に、同じ会社同じ職種であっても、複数のグループに別れて作業を行う場合は、それぞれ各グループに職長が一人就かなければいけない場合があります。

職長は具体的に何をするのか

では、職長は現場作業において何をするでしょうか。
基本的には、効率的に作業を進めるために指揮監督を行うのが主な役割とされていますが、こちらの記事ではもう少し詳しく説明していきたいと思います。

・安全衛生管理
作業員が安全に作業を進められるように安全管理を行う。

・工程管理
工程を把握し、工程内容の伝達や適切な人員配置などを行う。
また、現場を円滑に回せる様に管理を行う。

・品質管理
より良い物を作るために作業箇所の確認や作業員に対して指示を行う。

・環境管理
作業場内外での影響を考慮した上で、不要物の処理をしたり、危険有害物や産業廃棄物などの適正処理、管理を行う。

・原価管理
現場管理を行う際に、「ムダ・ムリ・ムラ」を無くしコスト削減に努める。
また、効率的な作業を推進し、より安く材料を仕入れる努力をする。

・人間関係管理
作業員の体調などを把握し、適切な人員配置を行う。
また、やる気が出る明るい雰囲気づくりなどを行う。

職長の資格を取得する為には

まず、職長の資格を取得するために年齢制限や必要な資格はありません。
ただし、必ず規定の職長教育(下記)を受講する必要があります。

受講内容の詳細については下記になります。

・作業方法の決定及び労働者の配置に関すること(2時間)
 「業務内容」と「作業者の能力や資格」から判断した、
 適性配置を行う。
 標準的な手順を設定したうえで、それらに基づいた安全作業を
 進めていくために必要な知識を学びます。

・労働者に対する指導又は監督の方法に関すること(2.5時間)
 作業開始前の作業員に対する正しい作業の実施方法を指導教育し、
 作業中は現場を監督し、必要に応じて指示を出すことを学びます。
 部下を育てるための指導方法を学びます。

・危険性又は有害性等の調査及びその結果に基づき講ずる措置等に関すること(4時間)
 過去の災害事例や、今後行う作業に予見される「危険源」への
 接近状況などから事前にリスクを算定し、
 対策を講じる手法を学びます。

・異常時における措置に関すること(1.5時間)
 労働災害発生時の初動対応や被災者に対する、
 救命処置などについて学びます。

・その他現場監督者として行うべき労働災害防止活動に関すること(2時間)
 各作業員の安全に対する意識を向上させる方法について学びます。
 また、建設関係の混在作業場の職長は、職長教育とともに、
 安全衛生責任者に関する教育も受けます。
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※「職長・安全衛生責任者教育」の資格を取得したい場合
・安全衛生責任者の職務等(1時間)
・統括安全衛生管理の進め方(1時間)

上記の講習内容を2日間(合計12時間)かけて受講後、
職長教育修了証」を受け免状を貰うことで職長教育を取得できます。

また、建設業においては職長と安全衛生責任者を兼任する事が多いため、
厚生労働省より「職長教育」と「安全衛生責任者教育」を統合した
「職長・安全衛生責任者教育」の実施を推進しています。

よって、建設業関係者は、上記に加えて後述の講習を2時間(合計14時間)受講することで、「職長・安全衛生責任者教育」の資格を取得することがベストだといえます。

取得後の有効期間

厚労省より、職長教育終了後もおよそ5年毎に職長教育の再教育を行い、
能力向上を充実することが義務付けられています。
同様に、建設業界に関しても「職長・安全衛生責任者」の教育後、
およそ5年毎に「職長・安全衛生責任者」の再教育を行うことを
指示されております。

あとがき

今回は「職長・安全衛生責任者教育」について紹介いたしました。

建築業以外の業務でも同じ事が言えますが、
「施工の技術」と「人をまとめる技術」は全くの別物です。
また、スキルのあるヒトがリーダーとして対応する事ができなければ、
安全で効率的な進捗状況を維持することはできません。
繰り返しになりますが、職長教育の資格は合計12〜14時間で取得できる資格です。是非、これを機に取得を目指してみてはいかがでしょうか?