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建設コンサルタントの志望動機の書き方を徹底解説!よい例・悪い例は?

働き方

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建設コンサルタントの志望動機の書き方

「建設コンサルタントになりたい」と思った場合に、いざ志望動機を考えてみても簡単には浮かんでこないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、建設コンサルタントの志望動機に入れるべき内容や、採用担当者にアピールしたいポイントを解説します。
また、建設コンサルタントの志望動機としてよい例・悪い例をそれぞれご紹介するので、ぜひ最後までご一読ください。

建設コンサルタントの志望動機に必ず入れたい内容4選

建設コンサルタントを志望するにあたり、説得力のある志望動機を作っておくことはとても大切です。
ここでは、建設コンサルタントの志望動機に必ず入れたい内容を4つ解説します。

なぜ建設コンサルタントなのか

建設コンサルタントの仕事が未経験の場合は、なぜ建設コンサルタントを志望するのかを明確にしましょう。
数ある建設業の仕事の中で、「ほかのどの仕事でもなく建設コンサルタントになりたい」という熱意を伝えることが重要です。

例えば、建設コンサルタントの仕事に興味を持った具体的なきっかけや、社会貢献したい思いなどをアピールしてください。

なぜその会社なのか

会社の採用担当者は、「数ある企業の中から自社を選んだのはなぜか?」という点を知りたいと考えています。
その会社を選んだ理由があいまいな場合、採用担当者は「ほかの会社でもよいのではないか」と感じ、採用される可能性は低くなるでしょう。

その会社で働きたい理由を見つけるには、例えば以下の点に注目してみてください。

・建設コンサルタントの専門会社か、総合会社か
・得意なのはどのような建造物の設計か
・会社の強みは何か

企業研究を十分に行い、採用担当者が納得できる理由を説明しましょう。

入社できたら何がしたいのか

志望動機には、建設コンサルタントとして採用されたら何をしたいのかという点も盛り込みます。

内定が出たり入社したりしたらゴールというわけではありません。
入社後に意欲的に働けるよう、また採用担当者にも入社後に活躍する様子をイメージしてもらえるよう、入社後の展望も考えることが大切です。

ただし、「さまざまな建造物の計画を立てたい」というような、どこの会社にも通じるような内容は避けましょう

その会社にどう貢献できるのか

建設コンサルタントの志望動機には、その会社への熱意だけではなく、会社に対して自分がどう貢献できるのかを伝えます。

自分が持っている資質やスキルそれらを裏づけるエピソードを説明し、採用担当者に採用のメリットをアピールしましょう。

建設コンサルタントの志望動機でアピールしたいポイント

建設コンサルタントに適性があることを伝えられれば、採用される可能性が高まります。

志望動機でアピールするとよいポイントは以下の6つです。
6つの能力を、志望動機に積極的に盛り込みましょう。

仕事に対する熱意

建設コンサルタントが扱う仕事は、1つの案件が長期間にわたるものが多い傾向です。
また、扱う金額も多いため、責任や重圧に負けないだけの熱意やモチベーションが欠かせません。

仕事への熱意が強い人は、建設コンサルタントの適性が高いと言えるでしょう。

情報収集のスキル

建設計画を立てる上で、市場のニーズをつかむことは欠かせません。

建設資材や技術、施工システムなど、建設関連のさまざまな物事は日々進化しています。
変わり続ける情報を確実に把握し、適切な建設計画を立てることが重要です。

また、建設コンサルタントは、膨大な量の情報を扱います。
そのため、必要な情報を集め、不要な情報は捨てる取捨選択の能力が必要です。

全体の課題やニーズを踏まえて、適切な施策を提供できることをアピールしましょう。

論理的な思考力

建設コンサルタントに必要なのは、論理的な思考力です。
論理的思考力とは、筋道を立てて物事を考え、その考えを分かりやすく伝える能力を指します。

都市計画を進める際には、調査結果・データにもとづいた効率的な計画立案や、計画の必要性、計画の進め方など、さまざまなことを論理的に考えます。

分かりやすい構成の志望動機を作ることで、採用担当者に論理的思考力を示せるでしょう。

コミュニケーション能力

都市計画は規模の大きなプロジェクトなので、建設コンサルタントはクライアントや自治体などの多くの人と関わります。
スムーズに仕事を進めるには、相手とうまくコミュニケーションを取ることが大切です。

話しやすさに加え、こまめな連絡誠実な対応が可能であることを伝えましょう。

継続力

建設業の仕事は、現場に入って経験を積み、知識を増やしていくものです。
短期間で簡単に身につくものではありません。

そのため、継続力が必要です。
継続する力を持っていることを採用担当者にアピールできれば、強力な武器になります。

技術士資格

技術士資格を持っている場合は、豊富な知識や能力を証明できます。

技術士の資格は、大手企業にも採用される可能性のある資質です。
自信を持って、資格の価値を最大限に生かしましょう。

関連記事:建設業の土木にまつわるおすすめの資格10選!未経験者・経験者別にご紹介

建設コンサルタントの志望動機|よい例・悪い例

建設コンサルタントの志望動機として、よい例文と悪い例文をそれぞれ挙げます。

よい例

【よい例1】

私は、交通量の少ない地域の社会資本を支える仕事をしたいと考え、御社を志望しました。
御社は他社と比べ、人流や物流が交通的に盛んではない地域の事業計画を、積極的に行っている点をホームページで拝見しました。
御社に入社した際には、日本の各地で地域格差が生じないよう業務に力を入れ、交通量の少ない地域を支える1人として働きたいと考えています。

【よい例2】

私が建設コンサルタントを志望するのは、より多くの人に影響を与える仕事がしたいと思ったためです。
前職では、住宅施工会社において施工管理業務を行っていました。
個人を相手にし、非常にやりがいのある仕事でしたが、1つの案件で関われる範囲はどうしても狭くなってしまいます。
しかし、御社はショッピングモール事業に携わっており、多くの人に影響を与えています。
私は、施工管理としてさまざまな業種の職人と一緒に働いてきた経験を生かし、具体的かつ実現性の高い計画を立案できます。

【よい例3】

私には、建設コンサルタントになって、橋梁の計画や設計を行いたいという思いがあります。
前職の経験から、設計を行うことで、仕事の達成感を得られることがよく分かりました。
そのため、転職活動を決意し、御社へ入社したいと思っています。
入社後は、技術者として日々精進し、やりがいを感じながら成長したいと考えています。

【よい例4】

私が御社を志望したのは、公共のインフラをさらに便利に整備し、より多くの人の生活を豊かにしたいという目標があるためです。
御社のホームページを拝見し、御社では交通量の多い地域での事業計画づくりに精通していることを知りました。

多くの人が関わる地域・場所の事業計画を立てることで、人々によい影響を与え、やりがいを感じながら仕事をしたいと考えています。
前職では現場関係の業務をしていたので、経験と知識を生かしたいと思います。
入社後には日々の業務に取り組む中で少しづつ経験を積み、最終的には大規模な事業計画にも携わり、貢献したいと考えています。

よい例文はそれぞれ、主張に対する具体的な理由があり、説得力もあります。
この会社だからこそできることも伝えているので、採用担当者を納得させることができるでしょう。

悪い例

【悪い例1】

建設コンサルタントを志望するのは、やりがいのある仕事だと感じるためです。
私は多くの人と関わるイベントを主催し、集客に成功しました。
また、楽しめる環境づくりが得意です。
この経験を生かし、住民とよい関係を構築しながら仕事をしたいと考えています。

建設コンサルタントのハードな面に触れられていないのが問題点です。
また、この会社でないといけない理由も伝えていないため、企業研究をしていないと感じられてしまう可能性があります。

【悪い例2】

私が御社を志望するのは、依頼主とコミュニケーションを取りながら事業計画を進める建設コンサルタントの仕事に興味があるためです。
大きな建造物を、ゼロから築き上げる建設コンサルタントの仕事に興味があるので、その仕事に携わりたいと思います。

「興味がある」だけでは採用担当者に熱意が伝わりません。
具体性を意識する必要があります。

【悪い例3】

私は、建設コンサルタント業界で活躍したいと考えたため、御社を志望しました。
現場で多くの職人と働いた協調性を生かして働きたいと考えています。
チームで仕事をすることには慣れているため、建設コンサルタント業界で生かせると思います。

「建設コンサルタント業界で活躍したい」にとどまらず、「業界でどのように活躍したいのか」を、具体的に伝えられるとよいでしょう。

あとがき

この記事では、建設コンサルタントの志望動機に入れるべき内容やアピールしたい能力、よい例・悪い例を解説しました。
今回お伝えしたポイントをぜひ参考に、建設コンサルタントの志望動機を考えてみてください。

関連記事:建設コンサルタント業界大手5社を徹底解説!業界の今後はどうなるの?

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