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建設設備って?知っておきたい5つの内容を、シンプルに分かりやすく!

建築コラム

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建設設備を分かりやすく!

私たちの毎日の暮らしを快適なものにするために、欠かすことのできない建設設備。
建設設備には、具体的にどのようなものがあるかご存じでしょうか?

照明への電気の供給や水回りの給排水など、建設設備にはさまざまな分野が存在します。

今回の「C’Lab(シーラボ)」では、建設設備の概要知っておきたい主要な5つの分野について分かりやすく解説します。
また、これからの時代の建設設備についてもお伝えするので、ぜひ最後までご一読ください。

建設設備とは?

建設設備は、電気・ガス・空調・水道を建物へ供給することと、建物の快適性を高めることです。

建設設備を人の体に例えると、脳や心臓、内臓、血管などの器官と言えるほど、建設設備は生きていく上で必要不可欠です。
極端な言い方をすれば、建設設備が正しく機能していない建物は「建物」とは呼べないのではないでしょうか。

建設設備の5分野を解説

建設設備の中にはさまざまな分野が存在しますが、主な建設設備は以下の5分野です。

・電気設備
・ガス設備
・空調設備
・給排水設備
・昇降機設備

5つの設備について詳しく見ていきましょう。

電気設備

電気設備は建物にとって非常に重要な設備です。
多岐にわたる電気設備の内容の中でも特に押さえておきたいのは、以下の4つです。

【電灯設備】
屋内の照明やコンセントの配置などが該当します。

【動力設備】
空調や水道ポンプ、防災設備などの各機器に制御盤で送電します。

【受変電設備】
一般の家庭や公共設備など、施設の種類に合わせて電圧を変えます。

【通信設備】
電話交換やインターネットなどの設備です。

上記の4つのほかにも、テレビ受信設備や監視カメラ設備、防災・防犯設備なども電気設備に含まれます。

太陽光発電やオール電化、エコキュート(電気給湯)が普及しつつある近年は、電気設備は拡大の一途をたどっています。

ガス設備

ガスには都市ガスとLPガスがありますが、建物に適したガスを供給するのがガス設備です。
ガス設備は、キッチンのガス栓や居住空間の床暖房のほかに、中央空調設備の熱源機器にも使われています。

空調設備

空調設備とは、換気やエアコンによる冷暖房など、空気を快適な状態にする設備です。
「空気調和換気設備」と呼ばれることもあります。

エアコンの空調には、一般住宅などの規模の小さい建物に適した「個別空調方式」と、ビルのように大規模な建物の空調をまとめて管理する「中央空調方式」があります。
2つの方式のうち、特に高度な技術を要するのは中央空調方式のほうです。

中央空調方式では、冷水と温水を建物の中のパイプで供給して空調します。
冷水と温水を循環するポンプや冷温水をつくる熱源機器など、多くの機械が必要なので、中央空調方式の難易度は高いです。

給排水設備

給排水設備とは、建物の中へ水道水をポンプで供給する給水設備と、汚水や生活排水などの排水設備を合わせた呼称です。

特に給水設備には、以下の4つの方法があります。

【水道直結方式】
水道管から水を直接引き込む方式。2~3階までの建物に対応可能です。

【加圧給水ポンプ方式】
水道管から引いた水をいったん貯水槽に貯めて、ポンプで各所に供給する方式で、4階以上の建物に適しています。

【高層水槽方式】
高層階にある貯水槽に水を貯めて、高低差による圧力を生かして供給する方式。4階以上の建物に適しています。

【増圧給水方式】
配管にポンプを直接設けて、ポンプの圧力で水を供給する方式で、10~15階ほどの建物向きです。

昇降機設備

昇降機とはエレベーターを指していて、マンションなどの高層ビルには重要なアイテムです。
エレベーターは、エスカレーターとあわせて「輸送設備」とも呼ばれ、設置や運用には専門知識が必要となります。

これからの建設設備

近年は、世界規模で環境に配慮した製品やライフスタイルが注目されており、建設業界もその例に漏れません。

便利で快適な暮らしのためにエネルギーを消費しながら建物を建て、中の設備を動かしているのが現実です。
だからこそ、建設設備の分野においても、環境や人への配慮が求められています。

例えば今後は、地中熱を利用した電気設備や節水を意識した給排水設備、室温による空調のオン・オフ制限機能など、さまざまな工夫を凝らした建設設備が広まるでしょう。

関連記事:建設業の脱炭素(カーボンニュートラル)とは?|具体的な事例やポイントを解説

あとがき

今回は、快適な暮らしに欠かせない存在である建設設備についてお届けしました。
建設設備の中でも、電気設備・ガス設備・空調設備・給排水設備・昇降機設備は特に大切な設備です。

また、人や環境に優しい生活が注目されてきている近年では、建設設備の持つ役割はますます重要なものとなりつつあります。
豊かな発想や技術の進歩によって生み出される、「これからの建設設備」に注目しましょう。

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