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【建築足場】種類ごとの特徴と相場、「お得」な業者の選び方を解説

建築コラム

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建築足場

建築足場には、作業中の安全確保、丁寧かつ正確な施工、近隣への配慮など多くの重要な役割があります。また、建設工事に欠かせない建築足場ですが、その一方で、設置・解体の作業が発生する、費用の負担が大きいなど、悩ましい点もあります。

本記事では、建築足場の種類、建築足場の設置にかかる一般的な費用と、費用を少しでも抑えるための、足場業者の選び方などを紹介します。

建築足場の種類と特徴

建築足場とは、高所作業における作業員の足掛かりのために、仮に組み立てる構造物のことです。目的や用途に応じてたくさんの種類があります。

代表的な建築足場

マンションや戸建て住宅など、一般的な建設現場に使われる代表的な建築足場です。それぞれ工事にかかる期間や費用、向いている建設現場の規模などが異なります。

■単管足場…単管をつなぎ合わせて組み立てる足場です。
工事期間:組み立てる部材が多いため、設置や解体に時間がかかるという弱点があります。
費用相場:㎡あたり700~1,000円程。
向いている現場:組み立てやすく、狭い場所でも使いやすいという特徴があります。そのため、密集地にある戸建て住宅の外装などで重宝されます。

■くさび式足場…ハンマーで金属のくさびを打ち込んで、部材同士をつなげて組み立てる足場です。くさび緊結式足場、ビケ足場とも言います。
工事期間:組み立てる部材がユニット化されているので、ハンマー1本で組み立てができ、設置や解体が比較的容易にできます。設置・解体にかかる期間は短い方です。
費用相場:m²あたり700~1,000円程度。耐久性があり長期間使えるため、コストパフォーマンスの良い足場といえます。
用途:設置場所にスペースを要するので、近隣との間隔が狭い場所などでは設置できません。

■枠組み足場…工場で生産された強度の高い鉄製の部材を使用する足場です。
工事期間:部材が軽量で扱いやすいため、設置や解体に時間がかかりません。工事期間は短いと言えます。
費用相場:m²あたり1,000~1,500円程度。
用途:安定感に優れており、高層建築物(15階建て、地上45mまで)にも対応可能です。

特殊な現場で活躍する建築足場

■吊り足場…地面に足場を組むのではなく、上から吊り材によって作業床を吊り下げて足場を作ります。落下事故防止のため設置や点検には時間がかかります。また、安全のため、現場には足場の組立等作業主任者を配置する必要があります。橋梁やプラント、溶接の工事など地面に足場を設置できない現場で重宝されます。

■移動式足場…足場の下部にキャスターが付いていて、自由に移動させることができる足場です。組立や解体が簡単で、高さも自由に調節することができます。設備工事、配管工事、塗装工事など幅広い工事に対応し、天井や壁の仕上げなど移動しながらの作業に役立ちます。

建築足場工事にかかる費用の計算方法

建築足場工事にかかる費用は、足場の単価と足場面積によって計算された金額に、人件費や組み立て、解体などの工事費用を加えて算出されます。交渉や見積りの際の参考にして下さい。

例1 一般的な2階建て(30坪、足場架面積99㎡)の場合
  ・枠組み足場の場合 99×1,000=99,000円+諸経費
  ・ビケ足場または単管足場 99×700=69,300円+諸経費

例2 マンション(外周100m、高さ20m、足場架面積2,080 m²)の場合
  ・枠組み足場の場合 2,080×1,000=2,080,000円+諸経費
  ・ビケ足場または単管足場 2,080×700=1,456,000円+諸経費

建築足場工事にかかる費用を抑える方法

現場で役立つ建築足場ですが、費用の面では工事全体の内、思いのほか大きな割合を占めてしまう場合があります。「安かろう悪かろう」ではなく、賢く費用を抑える方法を紹介します。

業者選びでコストを抑える

建築足場の単価および費用は、依頼する足場業者によって異なる場合があります。作業にかける人数や工数が異なる場合もありますが、中でもインパクトが大きいのは、使用する足場の調達方法の違いです。

費用が安くなるのは、足場業者が自社所有の足場を使って作業する場合です。この場合、足場の調達に追加のコストが発生しないため、費用は安くなります。

反対に、費用が高くなる可能性があるのは、足場業者が作業に使う足場をリースによって調達する場合です。この場合、リース料の一部が費用に反映される場合があります。

足場業者を選ぶ際は、見積りや料金表を上記建築足場の費用相場に照らし合わせた上、足場の調達方法にも着目してみましょう。部材や作業の質はそのままに、より「お得」な業者に出会えるかも知れません。

足場が不要になるケースもある

マンションの大規模修繕工事においては、まず建物に仮設の建築足場を架けて、タイルなどの外装材の全面打診調査を行うのが一般的なやり方です。

しかし、近年、マンション管理組合や工事施工会社のコスト負担を軽減する観点から、建築足場を使わない方法も認められています。

マンションの外壁タイルの施工に「有機系接着剤張り工法」が採用されていれば、全面打診調査は必要なく、代わりに大掛かりな仮説工事を必要としない引っ張り接着試験で代用できすることができます。

まとめ

安全や作業の正確性という建築足場本来の目的のためにも、費用や工期を抑えて工事を効率よく進めるためにも、優良な足場業者選びは欠かせません。できるだけ多くの情報を集め、見積りを取るようにしましょう。

足場業者の情報を探すには、企業情報を業種ごとにまとめて掲載するメディアを利用すると便利です。これらを利用すれば、ホームページを作っていない業者の情報も取得できる他、探したい業種の情報だけをまとめて見ることができ、検索の手間を省くこともできます。