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「建築」と「建設」の違い、あなたは言えますか?知らなくても大丈夫、分かりやすく解説します!

建築コラム

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建築 建設 なにが違うんだ!?

「建築」と「建設」の違いとは何でしょうか?


普段からよく耳にしたり、何気なく使っている2つの言葉。しかし、「建築」と「建設」の違いを言葉ではっきり表現しようとすると、「あれ? 意外と難しいな」と感じますよね。

この記事では、「建築」と「建設」の違いについて、分かりやすく解説します。ポイントは、「建築」は「建設」に含まれるということです。

この記事を読み終わった後、2つの言葉の違いについてズバリと答えるあなたを見た仕事仲間から、「すごいな!」と褒められる可能性「大」です。

「建築」とは何か

「建築」の定義

「建築」は建築基準法によって定められていて、次のように定義されています。

建築物を新築し、増築し、改築し、又は移転することをいう。


法令リード|建築基準法2条13号

簡単に言い換えると、「建築」とは、住宅やビル、マンションなどの建物全てを土台からつくることや、その建物をつくるにあたって使う技術・技法のことをいいます。

人が活動するための建物を、「こんな建物をつくろう!」と計画し、設計、施行、そして実際に建物を使うまでのプロセス全体が、「建築」です。建築物には、家やマンションだけではなく、その敷地内にある門や塀も含まれます。

「建築」の語源

元々、「建築」という言葉は日本語にはありませんでした。では、いつ生まれた言葉なのでしょうか? 実は、明治時代につくられました。

鎖国によって諸外国との交易をストップしていた日本政府は、明治時代に開国。その際に、外国から伝わってきた言葉「Architecture」に、日本人は「造家(ぞうか)」という訳語を当てました。その後、「建築」という言葉で訳すことになったそうです。

「建設」とは何か

「建設」の定義

一方、「建設」とは、建築物や、道路・橋・ダム・堤防・鉄道などといった構造物をつくることを意味します。「私たちが利用するあらゆるインフラをつくること」と言い換えることもできます。

つまり「建設」は、私たちの暮らしがよりよいもの、便利なものとなるように、広い範囲にわたって「大きな構築物を建てる」という意味あいを持っています。

「建設」の語源

「建設」という言葉は、「建築」の語源と同じように、明治時代に開国によって外国から入ってきたとされています。「Construction」という単語を訳した時に、中国由来の言葉から出来た和製熟語です。

「建築」と「建設」の違いを理解するポイント

「建築」と「建設」の違いを理解するポイントをお伝えするために、まず、建設工事について少しお話します。建設業法によると、建設工事は次のように定義されています。

「建設工事」とは、土木建築に関する工事で別表第一の上欄に掲げるものをいう。

法令リード|建設業法第2条

そして、法令の中で例に挙げられているのは、建築一式工事、土木一式工事、鉄筋工事、舗装工事、電気工事、水道施設工事など、29種類の建設工事です。つまり、「建設」とはとても広い意味で使われる言葉なのです。

このことから、「建築」と「建設」の違いを理解するために、大切なポイントが分かります。

「建築」と「建設」についてのポイント

「建築」は「建設」という大きなカテゴリーに含まれていて、「建設」の中に「建築」という分類があります。

図に表すと、次のような考え方になります。

建設
建築 土木 鉄筋 舗装 その他

このように、「建築」よりも「建設」の方が大きな枠組みなのです。

「建築」と「建設」の仕事、それぞれの役割

「建築」と「建設」の仕事は数多くありますが、それぞれの役割について大まかにまとめました。

「建築」の仕事の役割

「建築」とは家などの建物を建てることです。しかしもちろん、「家を建てる」と言っても、ただ単に木材などの建材を使って、建造物をつくればよいというわけありません。

建築業で働く方は、あることを考えながら仕事をしていく必要があります。それは、実際にその家で暮らすことになる人、建物を利用する人のことです。そのために、内装やデザインも含め、機能性や安全性、その他にも必要な設備についてしっかりと考慮することが欠かせません。

つまり、「建築」の仕事の役割は、利用しやすい建物づくりを通して、誰もが安全・安心に過ごせる住環境を築くことだということができます。これは、社会においてとても大切な役割です。

「建設」の仕事の役割

「建設」の仕事の場合、主な業務内容は、道路・橋・ダム・堤防・鉄道、その他インフラ設備の設立、整備、点検です。これらの業務の大半は、国家事業に分類されます。そのため、建設事業は、国会で決まった予算を元に行われることが多いです。

私たち市民が快適に、そして安全に、道路や各施設、インフラを利用するために必要な「建設」の仕事。少し大きな言い方になるかもしれませんが、「建設」の仕事の役割は、国づくりを担うことだということができるでしょう。

あとがき

この記事では、「建築」と「建設」の違いについて解説しました。どちらも社会の中で重要な意味を持っている、素晴らしい仕事だということが改めて明らかになりました。

「建築」と「建設」の違いを理解するためのポイントは、「建築」は「建設」に含まれるということです。2つの言葉の違いに迷っている仕事仲間を見かけたら、この記事で仕入れた情報を伝えてみてください。きっと、仲間から「すごい」と言われて、その日1日をいい気分で過ごせることでしょう。